PCというのはとにかく働き者で、我々ユーザーが見ていないところでも稼働しています。それゆえに定期・不定期のメンテナンスというのは欠かせません。いろいろと見ていきましょう。
目次
デフラグとファイル消去
PCを内部的にメンテナンスする代表格と言えば、デフラグとクリーンアップです。
今の時代HDDのデータの並べ替えのデフラグというのはそれ程効果がないと言うのが定石ですが、HDDを長年使いすぎて謎の重さが発生した場合、デフラグで改善したという例もあるようです。
とはいえ古くなったHDDの寿命をさらに削る行為ですから軽々しく行うものではありません。
そして不要な一時ファイルなどを消去するクリーンアップですが、これはWindowsのデフォルトの機能を使うよりもccleanerなどのフリーソフトを使用した方が簡単です。
なおccleanerのファイル消去機能はおすすめですが、レジストリクリーナーとしての機能は必要なものまで消してしまい不具合を招く事があります。
復元ポイント、リカバリ、再インストール
ソフトウェアやドライバー類をインストールしたのを境にPCの挙動がおかしくなるというのは、PCにおいてあまりにもよくある典型的トラブルの一つです。
自分のPCがそれに遭遇してしまったとき、自力で解決しようと色々わけのわからない設定をいじってもさらなるトラブルを招く可能性の方が高いです。
ここはとりあえず「復元ポイントからの復元」がおすすめです。
Windowsの場合毎月のアップデートに合わせて作られ、またソフトのインストールの直前にも作られます。
復元をする事により、PCは復元ポイントの状態に完全に戻ります。
トラブルがあまりにも長期にわたる場合には、OSを完全に初期状態に戻すリカバリや再インストールも視野に入れましょう。
物理的にもメンテナンス
PCというのは、物体なので汚れます。
その汚れがパフォーマンスの低下や故障を招いたり、そこまで行かなくても汚れの目立ち方が気になったり触ったときに不愉快になるものです。
まず重要な内部ですが、余りにも埃を放置しすぎるとCPU・GPUクーラーのヒートシンクが埃で詰まっていつ発火してもおかしくなくなったり埃が湿気を吸って回路がショートする原因になります。
半年から一年に一度は蓋を開き、エアダスターなどで埃を飛ばすついでにCPUクーラーのグリスも塗りなおせば精神衛生上も含めてスッキリ出来ます。
ついでにPCケースの埃フィルターなどの掃除も忘れずに行っておき、掃除中で使えないついでにマウスやキーボードなど手垢が気になるものも綺麗にしてしまえばなお良しです。
なおノートPCは内部を開くようには作られていませんので、ここは気にしても仕方ありません。
まとめ
PCというのは精密機器です。
これほど機械的にもソフトウェア的にも精密で、なおかつ電力的にもこんなにハイパワーなものがあらゆる世帯に広く普及したのはごく最近になってからの事です。
日本の家電メーカーが優秀すぎたためか従来の家電やゲーム機は大したメンテナンスをしなくとも不具合など起こさない程に頑丈な物が多かったのですが、同じ感覚でPCを放置していると取り返しのつかないことになりかねません。
PCというのはそれらとは比べ物にならないほどにデリケートなのです。
ですが正しいメンテナンスさえ欠かさなければ、PCはその機能を存分に発揮して日々の趣味や仕事の役に立ってくれる事でしょう。